ある日ネットショップオーナー様から相談があり、タイ国内の商品を取り扱う事ができないかという問い合わせがありました。
今回は食品です。食品か…と思いました。
商品との出会い
タイは料理や食材が有名で多くの食品があふれています。
食料品の輸出国で特に海産物や鶏肉に関しては輸出大国となっており、ツナ缶や鶏肉は輸出量世界一です。
また食品の大量生産国であり価格も日本のそれと比較すると大幅に安かったりします。
ところで、依頼はネットショップオーナー様からのもので、タイの加工食品を輸入したいとの依頼でした。
その依頼主は日本で行われているアジアの物産展を見て一つの商品い関心を持ち、それらの商品を日本で展開したいという事でした。
味やテイストをアレンジしたいわけではないとのことで、その製品そのままの販売を日本で行いたいとの事でした。
食品仕入れ交渉
対象の商品名はわかっていましたので、加工メーカーに問い合わせるだけの楽な仕事だなと思いました。
実はタイ輸入の場合、多くの方が商品は判るのだけれどメーカーと連絡が取れないという問題に直面します。
なぜかというと、たとえば、
- 商品やメーカーの詳細説明が英語・タイ語のみ
- 一生懸命英語でメールを打ってもメーカーに英語ができる担当者がおらず、返信がない
- タイの地方に会社があって物理的にたどり着けない
などの問題に直面することがあります。
その点、当方はタイ専門の交渉を行っているのでそんなに難しいものではないと思いました。
そう、確かに最初はそう思いました…
明らかになる困難
さらに依頼主様は大きな単位で仕入れたいという要望も伝えてこられました。
タイの相手メーカー企業も喜んでいました。
ただ今一度、依頼主に確認すると。
食品を保存する倉庫がない、販売先もない、輸入経験もないとのことでした…( ;∀;)
これには驚きました。先に言ってほしかった。
タイ側の加工メーカーも日本への初輸出とのことで…
結果は
日本への食品の輸入の場合は食品検疫などの制限や壁があります。
結果からすると思ったよりも時間や手間がかかりました…
やはり楽な仕事など存在しないと改めて実感しました。
詳細は機会があれば食品検疫なども説明したいと思います。
ただ、一つ言えることは「困難を成し遂げたときの方が得られるものが大きい」という事です。
誰もやらないので、一時的であれ実質上「独占販売」の可能性があるからです。
結果的にはとても時間がかかりましたが、とても勉強にもなる出来事でした。